お母さんのエプロン

りえママ

2010年05月21日 20:04

今年は母の日はイベントやらでバタバタしてて
何もしていない。。。
お母さんごめんね

「母の日」といえば
必ず思い出す詩がある

2006年に
読売新聞の「子どもの詩」のコーナーに載った詩
小学4年生の女の子の詩です


 「お母さんのエプロン」

お母さんのエプロン
ほんとうはそれは 羽だったんでしょう
でも 私や父さんのためにとぶことをあきらめて
エプロンに作りかえたんでしょう



2006年は下の子がまだ1歳前後で
仕事も家庭もとっても大変な時期だった

思うように仕事ができないもどかしさ
私だったらもっとやれるという悔しさ
同業者に追い抜かれるという焦り

夜中に何度悔し泣きしたことか

こんなはずじゃなかった。。。
このくらいで終わりたくない。。。
もっと上を見たい。。。
もっと遠くへ走りたい。。。

子どもを授かるというほんのちょびっとの幸せと引換に
たくさんの夢や希望を奪い取られたような気がして
毎日を嘆いていた

もっとやれるという自分の思いと
自由にならない我が身
夢はたくさんあるのに動けない自分と子どもを恨めしく思ったりした


その頃
この詩に出会った

なにも分からないと思ってた子どもたちも
こんなに多感に色んなことを考えるんだなと
涙がこぼれた

いつか私の子どもたちも
私が羽をエプロンに作り替えて
さんさんと愛情を降り注ぐ努力をしたことに気づくんだろうかと
涙が止まらなかった

何度も何度も詩を読み返し
まだ見ぬ成長した子どもたちに思いを馳せた

そうして
少しづつながらも
子育てをしながら仕事をする方法を
私なりに模索した

そして
少しづつ前にすすめるようになった
子どもたちと手をつなぎながら


だから
世界中のお母さんたちに
この詩を贈りたい



今はこんなに穏やかに微笑める私がいる